良本にであう【政治の本】⑴
大学の後輩Wに薦められて本を読んだ。
分野は政治。知っておかなきゃと思いながら縁遠い分野だ。
読んだ結果、とても勉強になった。
それだけではなく、漫画を読んでいるようなワクワク感もあるのだ。
そして、加工されていない一次情報の大切さ、人が国をなしていく政の生々しさを垣間見ることができた。
『人生100年時代の国家戦略』というタイトルだ
https://www.amazon.co.jp/人生100年時代の国家戦略-藤沢-烈/dp/4492212353
ぜひ手に取ってもらいたいので内容は細かく書かないが、内容としては
小泉進次郎氏が旗振り役となっている自民党内の小委員会(2020年以降の社会保障を考える小委員会)の議論の経緯の記録
である。小委員会のオブザーバーであり、政策提言のNPOの代表である藤沢烈氏によるものである。うまくまとめていると思う。以下面白かったポイント3つ。
⑴小委員会発足の経緯
→政治の世界では、政策の内容だけではなく、経緯が非常に重要ということが分かる
(本当は内容勝負の方が腐敗もなくていいと思うけど、なかなか難しいだろう。)
⑵小委員会内で招聘している先生
議論の前に、共通言語づくりとして、活躍している識者の講演を聞く。AIの松尾先生から始まり、テクノロジー、社会保障の研究者、地方創生などの専門家、子育て団体の理事などが話している。
今の若手政治家がどの様なインプットをしているかを知ると、時代を読むのに役立つと実感。
⑶議論そのもの
かなり省いてはいるが、毎回の議論のポイントとなる発言が名前付きでそのまま書いてある。ニュースで見る政治家の発言とは違い、それぞれの若手議員の熱や思考がよく分かる。
一方的な賛成や反対ではなく、自分の想いや政策に向けて議論を運んで行こうという強い意志、反対意見が出しようが無いことへの批判、一度議論した後は、強力なサポーターにもなる姿が克明に記録されている。
そして、政治家というのは自分の想いも大切だが、民意を反映させようという「役割」を全うする職業なのだなと分かった。
最終的には自民党内で影響を与えることになるが、こういった本こそ、社会の背景を知ることに役立ち、背景を知ることで視野が広がる。また学びたいものが増える。
せっかくの機会なので、別の視点で書かれたいは政治の本をまた読みたい。
そして自分も国家の一員として、よく学んで選挙に行かないとと思えた。
後輩Wに感謝するとともに、この本について一緒に語りたいと思う。