yosakoiソーラン祭り②OB
7年ぶりにyosakoiソーラン祭りにボランティア、観客、昔所属していたチームのOBとして参加してきた。
今回は、所属チームのOBとしての視点。
底抜けな元気と気合が取り柄の大学生チームの、元気と気合が昔通りに引き継がれていた事は嬉しい事だった。
一方で、後輩にとっては厳しい感想も持ったので、俯瞰的、分析的に書いてみたい。
感想①根っこが大事
元気の源は何だろう?何で元気なの?という根源を持っているか。
人気チームの一員として踊っている彼らは、観客からはチヤホヤされて楽しいと思うので、他のチームより場が温まって踊り子をやっている。元気な声を出せば「いいね」が貰える。
けど、それだけでは大学生としては中身が薄すぎる。「拍手を浴びていい気になってるバカ」と言われたとして、明確に否定し、熱く語れるか。
そう、真顔で語れる夢や目標やビジョンがあることの方が、学生生活にとって大事なのである。
感想②審査に勝つなら、分析と戦略と計画と練習せよ
僕が現役時代だった頃と比べて、審査のレベルは圧倒的に上がってきている。その事を考えると、他チームと比べて、毎年の踊りのクオリティへの成長スピードが遅すぎる。
(そもそも毎年新しい踊りを各チーム1から作っているチームが殆どである事は冷静に考えるとかなり驚くべき事実だが、今は置いておこう。)
一人一人の個性を出す前に、揃える踊りをキチンと揃えて踊らなければ、練習不足としか感じられない。つまりは幼稚なのである。それで勝てるほど甘くはない。(結果は全体の10位までが優秀とされ、今回は20位以下であった)
勝つためには、まず分析する事。そしてチームの特徴を捉えて、勝機を見つけ、足りない部分を補う計画を立てて、出来るようになるまで練習して本番に臨む。
今回の現役チームには、残念だが全てにおいて足りなかったと言わざるを得ない。
審査で勝ちたいならば、幹部メンバーの考え方にテコ入れする必要があるだろう。出来ないことは絶対にない。全チームが素人であるからには。
来年に向けて研究し、幹部で意見をまとめて勝機を見つける(秋まで)
来年の踊りを作り込み、外部からも意見をもらって修正する(新入生が入るまで)
徹底的に練習し、チーム一丸となって、ハートの部分も鍛えて勝てる確信をもってお祭りに臨む(お祭りまで)
まぁ、目標や夢は向かっていく最中の苦労こそ楽しく、結果は本人たちにとっても実はどうでも良い事になる。
楽しい思いを共有した仲間よりも、苦しい思いを共有した仲間の方がずっと価値があることは、悔しい思いをした今回の現役に、今伝えたい事である。
感想③お祭りのホストたれ
yosakoiソーラン祭りは札幌にいるチームの「本祭」と言われている。
人気チームになって久しいチームには、自分たちの踊りの出来栄えもこだわって欲しいが、主役として、遠路はるばる来ている観客や他チームの踊り子、チームファンの皆さんをもてなす気持ちを持って過ごしてもらいたい。
小さなことでも良い。たとえば特定のハッシュタグをつけて写真をアップするキャンペーンとか、握手やハグや法被の貸し出しとか、そんなところからでもいい。個人的には実行委員会の手伝いを札幌の各チームの法被を着た人がやってほしい。チケットの販売とか、物販とか、きっと増えるんじゃないだろうか。
自分たちの事だけでなく、周りの人と一緒に楽しんで、お祭りの中心になって貰いたい。
あまり長い時間現役を観ていたわけではないから推測になるが、もっとお祭りは楽しいものに出来るはずだ。
3項目なのにたくさん書いてしまった。
ボランティアについて、書くことがあるだろうか。